赤いオーニング

N様の建物が時間をかけて「お店」に変わろうとしています。

見慣れた白基調の壁に、工事で新設した穴へ窓枠と入口サッシがはいりました。

濃い赤色のオーニングテントが、両端にかけて設置されます。

いっぺんに雰囲気が変わりました。

ここは以前まで明かり採りの小さな窓がひとつだけある、何の変哲もない場所でした。

たくさんの人が気にすることなく前を通りすぎていました。

住まいで使っていたときを第一章とすれば。

きっとこれからは、第二章です。

立ち止まるだけの人。

1回だけの人。

何度も会う人。

いつか会わなくなる人。

いつもずっときてくれる人。

たくさんの人と多くの経験をしていくでしょう。

いい借主と知り合えたと思います。

見守りたいと思います。