買主側の仲介に入らない

西京極に、昭和51年に建てられた「西京極大門ハイツ」という分譲マンションがあります。

お世話になる方が20年ほど住まいとして使用されていました。

今回、住み替えのため、売却を任せていただきました。

案内中の業者と内見中の買主候補

僕はマンションや一戸建といった「居住用物件」を売るときは、買主側の仲介をしません。

購入のお客様を案内してくれるのは、もっぱら他社の営業マンになります。

買主の仲介をしない理由はいくつかありますが、結論として他社の力を借りた方が早く高く売れるからです。

売主は、僕が「買主側の仲介をしない」と言ったことが、僕に任せようと決めた大きな理由になったようでした。

囲い込みにあう心配がなくて、利益相反しないからです。

売主と話していると同業者とまではいいませんが、一般の方とは思えないほど内情をご存知でした。

販売に関して打ち合わせする中で、質問内容から売る仕組みを深く理解しているのだとわかります。

不動産流通を理解していれば、本来、不動産は誰からでも買う事ができて、誰でも大手と変わらない成果を残すように売れます。

売主は僕から売るのが得策だと感じてくれた様子でした。

残念ながら売主のように勉強している方は多くありません。

直接買主を探さないといえば、じゃあお宅は何をしてくれるんだといわれることもあります。

僕は一般消費者保護の面で、住宅売買についてはとっとと両手取引を禁止したら良いと思っています。

頼れる不動産屋がいなくて知識がない人ほど、一括査定サイトを利用します。

その後の経緯をきくと、吉本新喜劇でみるオチ方と同じく、お決まりの流れであっても本人は気づきません。

池野めだかがネクタイをもってでてくるにも関わらずです。

仲介査定金額がどういったものかよくわかっていない方が多いように思います。

そのような方ほど、本来得れたであろう利益を逸していることにも気づきません。

新喜劇はおもしろくてよいです。

囲い込みを意図的に行う業者は、褒められたものではありません。

一方で売上が2倍になる両手仲介があるのだから、売上を競う営業マンとして狙う気持ちもわかります。

偉そうにきこえるかもしれませんが、売主が意識がひくいままだと、不動産屋は良くなるものも良くなりません。

不動産屋の存在だけで仲介意識はあがらないと思うのです。

良いお店には味のわかる客がいます。

鋭い批評家がいるから、お店は腕に磨きをかけるし、改良してひと手間も一味も加えます。

今回の売主のように勉強している方が増えれば、本当の意味で良い不動産屋がスポットをあびることになるでしょう。

リピートや紹介の多い優良な不動産屋は、知ろうとしないだけで、存在します。

しかし、不特定多数の問い合わせをうける一括査定サイトには登録していません。

お預かりした西京極大門ハイツは現在も販売中です。

広告していない不動産会社からも購入できます。

広告していない会社から買えることを知らない方も大勢いることだと思いますが、そういういったことも皆が知ると良いですね。

ご興味があれば、自分の信用できる不動産屋の担当者に声をかけて、ぜひ内見にお越しください。

ご質問ご相談などございましたら
お気軽にお問合せください。

相談無料。翌営業日までに担当者よりお返事致します。