異変 

とあるハウスメーカーに異変がおきていました。

ぼくのところへ社員の方が訪れだしたのは、別の物件で縁があり最近のことです。

「そういえば、竣工後ほとんどのマンションで1階の店舗が空室ですね。施主に怒られて大変じゃありませんか?」

気になっていたことを聞いてみました。

新築竣工後、三年間四年間もテナント募集看板がついたままの某人気ハウスメーカーの下駄履きマンションが、市中のあちこちでみかけます。

立地がなまじよく、ネームバリューもある会社ですから悪目立ちしています。

住宅部分に比べて店舗の賃料比率は高く設定されます。

店舗が空室になると1棟の収益想定をはるかに下回ってしまいオーナーの収益は安定しません。

施主は、新築時から気の重たくなる稼働です。

すると、タイムリーなことでつい先日、とうとう社内でそのことが非常に問題視され原因調査の話にまでなったようです。

建築した収益マンションの1階店舗が決まらぬものばかりで、施主間で悪い評判になっているということでしょう。

ぼくが見てて思うくらいなので、建築を考えるオーナーの間で噂になるのもわかります。

建てるまでが仕事とはいえ、騙して建てさせたと思う方がいてもおかしくはありません。

建築会社は受注率に影響の強いイメージダウンをきらいますが、無視できない状況にまでなっています。

原因は、テナントニーズを無視した査定にあったことは明らかです。

癒着ぎみだった某大手不動産会社の意見を鵜呑みにして建てすぎた結果です。

新築のときにインターネットで条件がでているので僕も知っていますが、顧客ニーズを考えると本当に決まるのか?と、疑問に思うものばかりでした。

近年、建築資材の高騰や土地の値上がりが続くなか、店舗を計画にいれた安易な建築提案を目にすることが急激に増えました。

早くもハウスメーカーは手痛いしっぺ返しをくらっているようにみえます。

事態を重く見たのか、査定をしていた不動産屋も距離をおかれているようです。

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