鉄管のサビ問題
洗面や風呂の排水が悪く度々苦情のでる部屋の床下を開口して、配管一部を取替えることにしました。
鉄の配管は年月が経つとサビが発生し、サビ混じりの水や詰まりの原因となってしまいます。
脱衣所の床下に洗面、洗濯、風呂の合流管ルートがあり、そのまま脱衣所隣のトイレ床下を経由して、その先で垂直になり階下部屋へ続きます。
(3階建てマンションの2階の1室です)
設備から排水を辿ると途中まで塩ビで、合流部分から先は鉄管が使用されていました。
脱衣所床(旧)
接続管付近で詰まりの原因となりやすいといわれますが、マンション全体が鉄管なので今回の工事でどこまで改善できるかはわかりません。
少なくともこの部屋の多少の改善になり得るか、とりあえずやってみようということで旧管の状態を確認しました。
合流部分と変えられる範囲を塩ビ管に取替えるため、とりはずします。
実際にどの程度サビてるのか、みてみます。
おぉ…
よくお錆び召していました。
サビにはまた汚れやゴミが付着し溜まりやすく、排水不良を引き起こすことが考えられます。
腐食は脆くなって最悪の場合は穴があく原因になることも。
塩ビ管にさしかえて、床下のスペースは改善できました。
しかし、この先の垂直管はコンクリート躯体が覆うように固着しているため手をいれることはできませんでした。
他の鉄管も似た状況と推測されますが、マンションの鉄管をすべて塩ビ管にやりかえるのは、費用の問題も入居者の生活も関係して現実的には選択できません。
鉄管サビの問題は、賃貸物件でよくきく悩みですが、根本的な解決は非常に難しいといわれます。
うまく付き合っていくしかありません。