下町
購入した収益マンションの管理をやって欲しいと頼まれたが、引き受けられるか。
東淀川までその確認にいってきた。
一乗寺から大阪の東淡路まで、二時間半かかる。
想像通りに遠い。
そして、裏切りなしに時間を消費する。
マンションの管理は、ごみ散乱で出動することもあるし苦労があるのはわかっているだけに考えてしまう。
労力と時間を考えると遠方地の管理は利益はなく、二次管理会社をいれるのも手だが信頼できる関係の知り合いもいないのでそれも難しい。
普通なら即時辞退させて頂く案件だが悩むには理由があった。
ひとつはどうしようもなくお世話になっている方からの依頼であること。
そしてふたつめは、一帯は甘酸っぱい高校青春時代を過ごした縁のある場所で、知らない土地でもないこと。
東淀川高校ではないが、aikoの東三国という曲は同じ生活圏にいたと感じる歌詞がふしぶしにあって、少し特別に感じている。
うろうろしてみて、懐かしく嬉しく、あがっている自分もいる。
当時と変化はあるが、大阪らしい下町感の残る場所だ。
こういう仕事は普通は引き受けない。
しかし、普通は引き受けないから引き受けてみたいという性分。
引き受けたらしばらくつきっきりになりそう。
ここいらで孤独のグルメごっこもできるし、これもご縁なのか。
ずっとは無理やから、できるだけ早めに売却してもらえばいいか。
ご縁やな。
ご縁やご縁や。