テナントリテンション

テナントリテンションという言葉をきいたことがあるでしょうか

テナントリテンション=入居者の保持、維持というような意味合いです

日本ではまだ馴染みの薄い言葉かもしれません

これから、賃貸住宅は特に借り手優位市場が続いていくことは間違いないので、長期的な借り手を探すというのは切実な問題です

以前は空室になっても、貸し手優位だったころは入居者を選ぶ余裕があったり多少の交渉はあったとしても早期に決定していました

最近は新築や築浅であっても苦戦することがでてきており、設備の向上や条件の緩和、フリーレントをつけたりと入居者獲得に暇がありません

それでもすぐ退去してしまえば、また改装工事の必要であったり仲介業者へのお礼であったりと貸主は労力も費用もかけることになります

簡単にいえば、募集時のみならず、一度住んでもらったら長期的に借りて頂けるよう

テナントリテンションは退去を未然に防ぐという考えからきます


家賃が入ってこない期間が増えると、賃貸人にとっての損益になります

需要と供給のバランスの変化は賃貸住宅市場に今顕著にあらわれています

アメリカとかだと更新時に、入居者に対してお礼の意味を込めてキャッシュバックしたりというようなところもあるとききますが

日本もすでに住宅市場は敷金礼金なしが当たり前になってきて、入居者獲得競争が始まっています

京都はまだ全国的には随分ましなのでしょうけども、少なくとも10年前と今では大きく状況がかわりました

これからはアメリカのような、そういったところもでてくるのかもしれません


それでは、テナント店舗のテナントリテンションとはどういうものでしょうか?

これはテナント店舗の管理をしている管理会社としてはテーマであり、難しい課題です

店舗は、退去するとタイミング次第で1年あいてしまったり、次のテナントを探すのは大変な苦労と時間が必要になります

住宅と違い商談も長く、マッチングには一定のハードルがあるのでいくら良い場所の物件であってもやはり相応の空室期間はみる必要があります

住宅の借主からの解約予告が1~2ヶ月前になっているのに対し、事業用不動産の解約は3ヶ月~6ヶ月前が良くみられるのもそのためです

どれだけいい物件であっても、スタッフの確保や企業の出店タイミングがあるのである程度の空室期間はみる必要がでてきます


住宅は景気が悪くなってもいきなりその方の給料が半分になったり、ゼロになったりすることはあまり少なく即引越とはなりませんが

店舗の場合は近くに強い競合が出店したりしただけで赤字に転落することもあり、採算があわなければ続けることも困難なためすぐに解約につながります

商売で絶対に成功するということはありません

そのため当社では

入居選定段階でできるだけ人柄や事業への考えをきき、将来性や持続性を感じる入居者に出店してもらうこと
なんでもかんでもダメではなく、できる範囲のことであれば貸主に交渉相談してみること

この2つを管理会社として心掛けており入居テナントとの折衝を行うようにしています

もちろんすべて貸主と相談協議の上決定していきますが、相手が決まった後は貸主にもテナントのご商売を応援する姿勢をお願いしています

テナントリテンションは店舗ではいったい何ができるのか

入居時の借主選定以外は商売を応援してあげることにつきるのかなと

飲食店であれば食べにいったり、近隣のお店はこれがすごい売れてるよなんてことも自分のできる範囲で教えてあげたりしています

必死に頑張っていてもダメなときはダメですし、そういったときは仕方がなく、それが商売の世界

奥が深いなぁと思います